意外と知らない大根の体にいい効果を解説

普段何気なく食べている大根ですが、大根には非常に多くの栄養素が含まれていて、女性に嬉しい多くの効果が期待できるのをご存知ですか?

しかも大根は上から下まで全て食べることができて、料理法も豊富なうえに比較的お安い野菜なので、活用しなきゃ損ですよ!

意外と知らない大根のこと

アブラナ科ダイコン属の野菜である大根は、元々は地中海、中東地域が原産で、日本に伝わったのは弥生時代と言われています。

私達が食べている白い部分は根になりますが、葉も皮も食べることができて、種からは油を採取することもできるので、捨てる部分がない野菜と言えますね。太さや長さなどが異なる品種がいくつかあり、色も赤、黄色、黒、緑、紫などがあります。

日本は世界一の生産量で、一番ポピュラーな「青首大根」という品種の他にも、世界一大きい「桜島大根」、世界一長い「守口大根」、カブに似ている「聖護院大根」、薬味にピッタリな「辛口大根」、切り口がキレイな「紅芯大根」などがありますね。最近は品種改良の結果一年中大根がスーパーに並んでいますが、旬である冬に収穫される大根には甘味があり煮物やおでんなどに向いていて、春夏に収穫される大根は辛味が強いので、サラダや薬味に向いていると言えます。

大根の根(白い部分)に含まれている栄養素

ビタミンA

皮膚や粘膜を保護したり、細胞分裂や視覚を正常な働きにする役割があります。また抗酸化作用に優れているので、身体の酸化を防ぐこともできますよ。

ビタミンC

「アスコルビン酸」という水溶性ビタミンで、美容には欠かせない成分である「コラーゲン」や「たんぱく質」の生成には必要不可欠な栄養素です。また抗酸化作用が強く肌のアンチエイジングにも効果的で、メラニン色素を抑制して分解するので、シミ予防や改善効果も期待できます。さらに白血球の免疫力が高まるので、ウィルスに対する抵抗力も高まります。

皮の近くに多く含まれているので、皮を天日干しして切り干し大根にしたり、きんぴらにしてもおいしく食べることができますよ。

オリゴ糖

腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を減らす働きがあるので、腸内環境を整えて毎日スッキリできるでしょう。

イソチオシアート

辛味の元となる成分で、大根おろしにして酸素に触れることで発生します。抗菌作用が抗がん剤作用の他に抗酸化作用も期待されています。

食物繊維

便秘解消に効果的な食物繊維が、便の量を増やしてスムーズな排便に導いてくれます。

便が腸内に溜まることによって、新陳代謝で体外に出た老廃物が身体に再吸収されて脂肪になったり、食べた栄養が十分に吸収されないというデメリットがあるので、便秘解消は美容にも影響大ですが、オリゴ糖との相乗効果もありかなりの効果が期待できますよ。

消化酵素

大根にはアミラーゼ(炭水化物消化酵素)プロアテーゼ(たんぱく質分解酵素)リパーゼ(脂肪分解酵素)といった消化酵素が豊富に含まれています。

特にアミラーゼは胃腸の働きを活発にしてくれますが、それによって新陳代謝がアップするので、ダイエットにも美肌にも効果的な成分と言えますね。

☆リグニン

ポリフェノールと食物繊維の機能を兼ね揃えた成分で、老廃物を排出する働きや、老化の原因となる肌の酸化を防止してくれる働きがあります。

大根の葉に含まれている栄養素

葉酸

正常な細胞を増やしてくれる働きがあるので、特に妊婦さんにはオススメの栄養素ですね。しかし熱に弱いという特徴があるので、漬け物やお浸しにして生で食べるのがオススメです。

βカロチン

体内に入るとビタミンAに変わり、活性酸素を抑制して生活習慣病を予防する働きがあります。また皮膚や粘膜の細胞を正常に保つことで免疫力が高まるので、風邪予防にも効果的でしょう。

脂質と一緒に摂取することで吸収率が上がるので、オリーブオイルで作ったドレッシングをかけてサラダで食べたり、お肉と一緒に煮込んだり、油で炒めたりすると、美味しくなるだけではなく健康効果も高まりますよ。

カリウム

体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出してくれるので、血圧の上昇を防ぐことができます。若い世代でも高血圧の人が増えているので、生活習慣病予防にも効果的な栄養素でしょう。

また利尿作用もあるので女性の悩みである「むくみ」を解消してくれるのも嬉しいですね。

カルシウム

骨や歯になるミネラルであり、血液凝固や筋肉の収縮にも大きく影響を与える栄養素です。また神経伝達を補助してくれるので精神的に安定し、イライラを防ぐにも効果的ですよ。

鉄分

ヘモグロビンを生成することで、貧血の改善と予防をすることができる栄養素です。その結果冷え性や肩こりも軽減されるという効果にもつながるでしょう。

女性に嬉しい大根の効果

アンチエイジング効果

大根に含まれている「ビタミンC」にはメラニン色素の生成を抑制したり、コラーゲンの生成を助けるといった美肌には欠かせない効果があります。また辛味成分である「イソチアート」が老化の原因となる活性酸素を除去してくれるので、デトックス効果でアンチエイジングを実現しますが、ビタミンCの抗酸化作用との相乗効果も期待できますね。

特に皮の部分は中心部分に比べて倍のビタミンCの他にも、ビタミンCの吸収を高めたり、血流を良くしたり、毛細血管を強化する「ルチン(ビタミン P)」も含まれているので、捨てるのはもったいないですよ。

皮付きのまま食べれば、肌の新陳代謝を高めて血流を良くするので、くすみやクマといった肌トラブルが改善されます。また食物繊維や消化酵素の働きで便秘が解消されて、肌荒れの改善も期待できるでしょう。

ダイエット効果

大根の約90%は水分なので、当然カロリーも低く(100gあたり18kcal)生で食べると歯ごたえが良く満腹感を得られるので、ダイエットにはピッタリの食材ですね。また食物繊維と消化酵素の相乗効果で便秘を解消してくれる効果も高いので、ダイエット中に悩まされる便秘によるポッコリお腹も解消できます。

さらに辛味成分である「イソチアート」が代謝をアップさせて脂肪を燃焼させてくれますが、こちらは熱に弱いという特徴があるので生で食べるようにしてくださいね。

胃腸の働きを助ける効果、

大根に含まれている「アミラーゼ」や「ガラクターゼ」は、唾液にも含まれている成分であり、糖質を分解する働きがあります。他にもたんぱく質を分解する「プロアテーゼ」脂質の消化を助ける「リパーゼ」などの消化酵素群と、胃液の分泌を促す成分も含まれているので、内臓に負担がかからない食べ物と言えます。

その分内臓は他の機能を果たすことができますし無理をしなくて済むので、健康にもつながるでしょう

部位によって違う美味しい食べ方

大根は部位によって水分量や甘さに違いがある野菜なので、調理法を使い分けることで余す所なく美味しく頂けます。

葉や皮は炒め物に、白い部分上部はサラダとして生で食べて、中間部分は煮物に、先端部分は漬物やおみそ汁の具にするのがオススメですよ。

大根のおすすめ保存法

丸ごと1本大根を購入したら、最初に葉を切り落として根の栄養分が吸われてしまうのを防ぎましょう。

冷蔵庫で保存する場合は真ん中で2つに切り分けて、切り口はサランラップで密封して、立てて保存します。

冷凍保存も可能なので、千切りで保存しておみそ汁に入れたり、大根おろしにした状態で冷凍しておくと便利ですよ。

大根は嬉しい効果満載の万能野菜!

大根の存在を見直していただけましたか?

大根は味にクセがないので食べやすいですし、なんといっても料理のレパートリーが豊富なのも飽きがこないポイントですね。

大根の栄養素は見て頂いた通りなので、毎日食べることでさらにキレイになれるでしょう。